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「なぜあの部下は動かないのか?」「能力はあるのに積極性がない!」などとあなたは自分の従業員や部下に対して疑問を持ったり苛立ちを感じたことはありませんか?

あくまでも私の経験ですがそのように感じ従業員や部下にそのことを言う上司には2つの共通点があります。

1つ目はそういう上司は皆さん過去に実績を作ってきた優秀・有能な人たちであるということです。反対にときどきいる何故かよく分からないがあまり実績はおろか能力もなさそうなのに社歴の長さやトップの感情だけで肩書がついてしまった人たちはそういったことを感じないようです。

2つ目はそういう上司の皆さんは「人を使えない」「人を使って事を成せない」のです。ご本人は個人的に優秀なのですが人を使えないため従業員や部下に疑問を抱くだけでなくいつも忙しく常に部下の誰よりも夜遅くまで働いているタイプでもあります。反対にご本人も優秀ですが、それだけでなく人を使える人はそのようなことを感じませんし本人に伝えたりしないようです。

それもそのはずで、人を使えるということは、従業員や部下を積極的に動いて成果に結びつけることが出来るという意味であり、なぜ部下には積極性もなく動きもしないのか?などと悩むことがありません。そのような疑問や事実が生じること自体、上に立って人を使って結果を出さなければならない人間としてそもそも問題有りということです。

ところがこの手のタイプは正しいのはあくまで過去にそれなりに実績を残してきて経験もあり優秀な自分であり、動かない部下が間違っていると信じて疑っていない様子です。一兵卒としては優秀でも司令官としてはからきしダメであるということに気づいていません。

「部下だって大人なのだし給料をもらっているのだからこちらが逐一何かを指示したり注意しなくても自主的に動くのは当然のことだ!」と考えてしまう気持ちは確かに分からないではありません。ただそれでは2つのことを忘れています。1つ目は下の人間というのは基本的に上の人から伝えられる目標を上の人から伝えられる方針に基づいて実行するし、それがなければ動けないということです。2つ目は下の人が大人で給料をもらっている以前に上司のほうが長く大人をやっていたり給料を多くもらっていることが多いのだから上司のほうがまずはそれらに見合った働き、すなわち部下が動けるための目標や方針を示し、部下との人間関係を構築し、部下が目標を達成できるための環境を整え、部下が目標を達成できるように能力開発する、といったことを行わなければならないのです。

そういったことを行わず自分の個人の業務だけで実績を上げて部下を使って実績を上げることが出来なければ人の上に立つ役割は果たすことが出来ず管理職失格になるわけです。

そもそも上から下への働きかけを何も行わず部下が勝手に動いて結果を出してくれるのであればこんなに楽なことはありませんし、それなら誰にでも社長が務まるというものです。人を採用できない状況でもない限り業績不振の企業など存在するはずがないのです。

ですので部下の働きが悪いと感じているのであれば、部下を疑ったりそのことを部下に伝えたりする前に必ず自分の「人を使って事を成す」力を先ずは疑ってみてください。