Pocket

中小企業はそれこそ経営資源に限りがあるため日常の業務を回していくだけで精いっぱい。あらためて戦略なんて考えることはないでしょうし、そもそも経営資源(ヒト、モノ、カネ、時間、情報等)の絶対数が少ないわけですから、それら資源の配分をどうするか考える余裕もなければ必要もないのでしょう。そのため、とにかく走り続けて1年が終了してしまうといったことも珍しくはありません。そういった実態を踏まえると中小企業に戦略なんて必要ないように思えます。

しかし従業員や部下に、あるいは各部門に日々の計画を立てさせることを考えてみましょう。経営には計画がつきものですので(少なくとも多くの人は何となくそう考えているので)、自分(たち)の業務に関する計画を作成することに猛烈に反対する人はあまりいないと思います。

ただ問題は彼らが何を拠り所として計画を作成すれば良いかということです。好きに計画を作成して良いといわれても何か方針がなければ作成しようがない、あるいは計画を作成・実行しても果たして部門や会社全体として見た場合、効果があるといえる結果になるかどうかわからない。少しでも頭が働く従業員ならすぐにそう考えます。

ところが中小企業の場合経営層の人でも戦略と計画を区別できていない人が少なくありません。

戦略といっても全社レベル、事業部レベルから個人レベルまでいろいろとあるのでしょうが、先ずは全社レベルの戦略が必要です。それがあるからこそ戦略と連動した計画を立て行動し会社が目指した結果に到達できるのです。

自分たちは戦略と計画の区別もできず戦略も計画も作成しない(あるいは考えているが公表しない)で社員や部下には月単位や週単位で計画作成を求めることが少なくありません。

現代は変化のスピードがとても速く、業界によっては戦略など考えてみたところで競合優位性を長期間保つことは簡単ではありません。だから自分たちは戦略を考えないという方もいるでしょう。

それ自体悪いことではありませんが、それなら社員や部下に計画立案を単純に求めても無理というものです。