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経営においてビジョンというものは結構大切だと思いますが、貴社を振り返ってみると案外ビジョンが存在しない、もしくはほとんど表立っていないのではないでしょうか。

企業によっては全社の売上予算だけを掲げ、それを達成することを目的としているかのような経営をしています。もちろん設定した売上予算を達成することは重要ですが、それを目的か目的のようにしてしまうことは従業員側からすると非常につまらないものです。

数字ではなく企業として成し遂げないことを成し遂げるために企業が存在し、売上予算はそこへ到達するまでの通過点に過ぎないはずです。従業員はその企業が成し遂げたいことを共に成し遂げることに賛同・共感して働いているから力を振り絞るのであって、数字の達成を目的として頑張るのではありません(もちろん目標としては頑張るでしょうし頑張らなければなりませんが)。

そもそも一般の従業員はマーケットでのシェアや経営陣や上司の定めた数字そのものに対する興味関心は薄いものです。トップは「〇〇億円企業」や「業界シェアNo.1」の経営者になることを夢見たり目標とすることはあるでしょうが、一般の従業員は自分の会社のトップが「〇〇億円企業」や「業界シェアNo.1」の経営者になることより、自分の生活が豊かになることや自分の業務にやりがいを見出すことのほうに興味関心があるものです。極論自分の生活や待遇さえよくなれば売上予算を達成しようがしまいがどうでも良いし、売上予算やシェア〇%を達成したところで自分の生活が良くならなければ何の意味も感じません。

それにも関わらず従業員が共感するようなビジョンを打ち出すことが出来ず、数字を達成するのがプロなのだから当たり前というつまらない正論しか言えず、それだけで従業員を動かそうとする人の上に立つ人間としての腕前を感じさせないトップや経営陣が少なくありません。