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部下思いなのでしょうが、誰がそれでやる気を出すんだ?と言いたくなる光景を先日たまたま喫茶店で目の当たりにしました。

恐らくは一般的な上司と部下、あるいは先輩後輩のやり取りなのかもしれません。私が過敏なだけというレベルの話かもしれません。考え方の違いもあるので一概に悪いとは言えないのは確かですが、私がアドバイスを受けていた彼の立場なら有難いと思うと同時にやる気が出ることは決してないでしょう。

部下の資料を見て淡々と否定して突き放すだけの指導。おそらく指導の内容は間違っていないのでしょう。その点は合格です。しかし人の上に立つ者、いかに下の人間のやる気を保つ、もしくは上げながら指導できるかが腕の見せ所というものです。

正しいことさえ指導すれば(言えば)上に立つ人間としての役割を果たしたと考えているのであれば、直接指導する立場を辞めて本でも出版すれば良いのです。本なら普通は読みたい人だけが手に取るため著者の言うことに積極的姿勢で臨める上に、直接的な感情のやりとりはないわけですから。

下の人間を動かすことを目的とするのであれば、何を言うかも大事ではあるが、どのような立場からどのように伝えるかを常に心に留めておかなければなりません。

できる人間だからこそ人の上に立ったのでしょうが、自分ができるからといって他人もできるとは限りません。「できる人間はできる人間を育てられない」の典型です。

Who(だれが)、What(何を)、Why(なぜ)、When(いつ)、Where(どこで)、How(どのように)伝えれば他人や部下が納得して動くのか、上に立つ人間は常に注意しなければなりません。

このことに無神経な人間が多すぎます。特に自分は正しいことを言っているのだから分かって当然と思っている人は危険です。

そういう人に限って本来言うべき立場の人ではなかったり、言わなくて良い場所で言ってしまったり、絶対に聞く耳を持ちたくなくなる言い方で言ってしまったりしているのですから。

あなたが人の上に立っているのであれば今一つ振り返っていただきたいと思います。